時代劇における所作
- 井上泰治
- 2015年9月21日
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時代劇に興味を持たれた方は、まず所作を習いたいと言われます。
しかし、その時代に所作というものはありませんでした。
何故なら、着物を着て、家事をして、接客して、就寝する。
それは日常の生活の中で行われる動作に過ぎないからです。
当り前の毎日の中で、動くことが所作というのはおかしいのです。

ただ、武家などでは、その動きに意味を持たせたものがあります。
刀の扱い、礼の仕方。
家を出る時、どこで刀を腰に差すか。
ただ、そうしたことは、演出家が知っていればいいだけのことで、
演技する人たちは、現場で即時に対応すればいいだけのことです。
むしら、何故そうするのか、
その考え方をワークショップでは伝えていきたいと思っています。
何故そうするのかが分からないでは、その動きも自ずと違ってきます。
所作とは「心」が無ければ、表現できないものです。
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